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安眠の秘訣


Intent なる Web サイト上に「安眠の秘訣」と題して、16項目にわたる処方が書かれていた。誰しも心地よい眠りは何にもまして大切な事柄だから、日ごろ不眠気味な人にとって、貴重なアドバイスになるに違いない、そう思ってここに紹介する。

書いた人はグレッチェン・ルービンさんという女性。彼女自身不眠気味のようで、以下は日ごろ自身が実践している事柄らしい。読者には、騙されたと思って一週間、いつもより30分早く床について、試してみるように薦めている。

1 毎日適度の運動をすること。歩くだけでもよい。

2 午後6時を過ぎたら、カフェインを含んだものを飲まないこと。

3 床につく一時間前からは、むつかしいことは考えないようにすること。脳が興奮するからだ。

4 寝室は適度に涼しくしておくこと。高い温度は安眠を妨げる。

5 寝室は暗くすること。できれば真っ暗がよい。すこしでも明るい部分があると、それに脳が反応するからだ。

6 寝室はできるだけ整理整頓しておくこと。部屋を乱雑にしておくと、快適な眠りはえられない。

以上が基本的な事柄で、たいていはこれで安眠がやってくるはずだが、それでもだめな場合は、以下のことを試してみたらよい。

7 深くて長い呼吸をすること。もう我慢できなくなるまで、息を吸い込み続けるのが要点。

8 もし何か考え事が頭から離れないときは、それを紙の上に書いてみること。

9 全身にボディローションを塗ること。こうすることで体温が下がり、眠りやすくなる。逆に体温が高い状態では、眠りづらいものだ。

10 足の先が冷えるときには、靴下を履くこと。

11 全身をまっすぐ伸ばすこと。

12 暖かい飲み物を飲むこと。この女性の場合には、コップに三分の一ほどミルクを入れ、それに熱湯を加えて飲んでいるそうだ。暖かい飲み物は心身をリラックスさせるらしい。

13 思いっきりあくびをすること。

14 足の爪先を上下に動かすこと。

15 「もう起きなければ」と、自分に暗示をかけること。こう思うことで何故か、眠りに落ち込むことがよくあるという。

16 以上のすべてを試みてもなお効果が現れないときには、とりあえず眠ることをあきらめよう。そんなときには床を抜け出して、なにか有用なことをすればよい。そうすることで、あなたは寝られなかったことを後悔するより、有用な時間をもうけたと考えることができる。なにごとも前向きなことが肝心だ。

以上がルービンさんがすすめる安眠の処方箋だ。筆者などは、あまり苦労しなくても程よい眠りを毎晩のように得られているので、余裕をもって彼女のいうことを聞くことができる。時たま寝られないときには、ヨガのポーズをとったりして心身をリラックスさせ、そうすることで眠りに陥りやすいように、自分をコントロールしている。

ルービンさんの処方箋は、要は脳の活動水準を低くさせ、身体をリラックスさせることが眼目のようだから、筆者のやっていることと一脈通じるところがある。不眠に悩んでいる人たちには、試してみる価値があるのではないか。






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作者:壺齋散人(引地博信) All Rights Reserved (C) 2013
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