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アイスマン(Iceman)の顔を復元



1991年にイタリア・アルプスの氷河の一角で発見されたミイラ、その後の研究で5300年前に生きていた現生人類の祖先だったことがわかり、アイスマンと呼ばれ親しまれるようになった。発見地点の名前からエッツィと呼ばれることもある。

今年(2011年)はアイスマン発見から20年目の節目の年とあって、顔の復元作業が行われ、北イタリア・ボルツァーノの南チロル考古学博物館で2011年3月1日~2012年1月15日まで公開されることとなった。

復元された顔はいくつかあるようだが、もっとも本物らしいとされているのが上の写真のモデル(ナショナル・ジオグラフィック)。作成したのはオランダ人アーティスト、アルフォンス・ケニスとアドリー・ケニス兄弟。

ミイラの研究から、年齢は46歳くらいだとわかっているが、当時の人類は今よりずっと老けていたと想像される。(このほかにもっと若々しい顔に復元したモデルもある)

なおアイスマンは、肩口に矢を受けた傷があり、頭部にも損傷があることから、何者かと戦った末に殺害されたものと推測されている。ミイラは家畜の皮で作った服や履物を身につけ、胃の中からは大麦や小麦が出てきたことから、彼の属した集団は牧畜や農耕を行っていた可能性が高い。

DNA研究の結果、現在のヨーロッパには彼の直径の子孫が生きていることがわかっている。






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